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2024-01-09 11:36
中国やインドは「新興国」なのか~日本の高齢者の歴史観への警鐘~
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
「グローバル・サウス」なる概念を、自民党議員のみならず学者層までが、多用していることについて、私は批判的である。その最大の理由は、「グローバル・サウス」なるものは世界に存在していない、と考えるからである。欧米諸国と、あとは東アジアやオセアニアの一部の諸国を除いて、世界の全ての諸国を、「グローバル・...
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2024-01-01 23:12
破壊抑制への急を要するイスラエル問題
佐々木 卓也
会社員
2023年10月7日、イスラム系過激派組織ハマスがイスラエルに侵入し民間人を殺傷し、拉致したことで世界の平和問題が、悪しき状態へと深刻化することになった。なぜらばその報復としてイスラエル軍が、激しく爆撃を繰り返しガザ地区での死者は1万人を超えたことに加え、反イスラエル国をパレスチナ問題に関与させる...
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2023-12-28 11:36
地球温暖化とCO2
赤峰 和彦
自営業
化石燃料が地球温暖化に悪影響を及ぼすという意見が主流になっていますが、これに逆らう動きも顕著になっています。日本メディアではなぜか報じられないのですが、国際会議の場でも化石燃料について「段階的削減」「段階的廃止」を強く主張する声と、「石燃料の段階的廃止が必要だと示す科学は存在しない」という声が錯綜...
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2023-12-28 11:31
「西洋の没落」の不可避と日本高齢者が招く混乱
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
オスヴァルト・シュペングラーが『西洋の没落(Der Untergang des Abendlandes)』を著したのは、1918年だった。第一次世界大戦が、物理的な荒廃だけでなく、文化的な卓越性をも、「西洋(Abendland)」から奪ったことを、多くの人々が感じていた時だった。そのため、『西洋の...
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2023-12-27 11:51
ロシア外相の領土問題は終わったという宣言の意味は?
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
今年も最後の一週間になった。来週は、既に2024年、日本の年号で言えば令和6年ということになる。令和6年に向けて様々な内容がまたニュースで流れているのであるが、その内容に関して、日本では「一過性」とか「何とかなる」というように考えてしまっており、そのことから、大きな内容が見えてこないような話になっ...
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2023-12-26 11:40
「モンロー・ドクトリン」の復活へ
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
「モンロー・ドクトリン、モンロー主義(Monroe Doctrine)」とは、1823年にアメリカ第五代大統領ジェイムズ・モンローが連邦議会での演説で発表した外交政策の原理だ。教科書的な書き方をすれば、「アメリカ合衆国がヨーロッパ諸国に対して、アメリカ大陸とヨーロッパ大陸間の相互不干渉を提唱したこ...
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2023-12-04 15:32
百年河清を俟たず、早急に若年層の相互理解の機会を拡充せよ
松井 啓
初代駐カザフスタン大使
イスラエル・ガザを始めとする諸戦争は、国際世論の動向を見つつ人質を交渉のカードに使う非人道的な駆け引きに終始し一向に終息の方向にはない。神話によれば、天まで届くバベルの塔を築く傲慢な人類を懲らしめるべく、民族間の言語を違がえたためこの野望は成就しなかったと言われている。ポーランド言語学者ザメンホフ...
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2023-11-30 11:33
「善きサマリヤ人」と食品ロス削減
船田 元
衆議院議員
サマリヤ人とは紀元前に、旧イスラエル国の一地方に住んでいたユダヤ人が、アッシリアに占領されて移住してきたアッシリア人との間に生まれた人々を指す。元々のユダヤ人からは異民族として嫌われていたが、この民族を救ったのが、イエス・キリストの「汝の隣人を愛せよ」という、マタイ伝に記されたキリスト教のキーワー...
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2023-11-30 10:55
50年前の中東戦争と石油危機
舛添 要一
国際政治学者
10月7日にハマスがイスラエルを奇襲攻撃し、それにイスラエルが報復攻撃を行い、多数の犠牲者が出るとともに、ガザでは食料や水、燃料などの生活費必要な物資が不足し、人道危機が深刻になっている。戦闘の一時停止と人質の解放が進んでいるが、今後の展開が注目される。ハマスが行動を起こした日の50年前、1973...
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2023-11-29 18:06
イスラム圏諸国の人口圧力が世界を動かす
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
ガザ危機をめぐる日本外交で、非常に気になるのは、冷戦時代からのステレオタイプの図式で進められていないか、ということである。日本の同盟国アメリカが他の先進国とともにイスラエルを支援するので、日本は反対できない。ただし日本は中東から石油を大量に輸入しているので、アラブ諸国の怒りを買う発言もできない。果...
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2023-11-28 15:16
中国の野望、人民元国際化は可能か
鈴木 美勝
日本国際フォーラム上席研究員
人民元の国際化を目指す中国が通貨の世界を特定地域で支配する可能性がある―先週末、福岡市博多区で開かれた日本国際政治学会2023年度研究大会で、ショッキングな報告が行われた。「決済制度の政治経済学―デジタル通貨の意義の現状と展望」部会で発表したのは、先駆的な経済安全保障研究で知られる長谷川将規・湘南...
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2023-11-24 17:59
何故アメリカが民主党の時代に世界大戦が起きるのか?
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
先日、APECの会議がアメリカのサンフランシスコで行われた。その中で米中首脳会談が開催された。なお、一緒に日中首脳会談も行われたのであるが、はっきり言って特筆すべき内容は全くない。岸田首相は、外交によって支持率を上げるというようなことを言っているが、そもそも「同じ生活習慣を持っている日本人に対して...
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2023-11-06 11:39
適法な辺野古最高裁判決と違法な沖縄県知事の徹底抗戦
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
世界一危険とされる沖縄県普天間米空軍基地移設のための辺野古移設での軟弱地盤の改良工事をめぐり、沖縄防衛局の埋め立て設計変更承認申請を、沖縄県知事は公有水面埋立法に基づき災害防止対策や環境保全対策が不十分との理由で2021年11月不承認とした。このため、沖縄防衛局は、国土交通省に対し地方自治法255...
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2023-11-03 10:25
ガザ危機をめぐりG7外相会議で日本が取るべき態度
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
ガザ情勢が悲惨さを極めている。閉鎖された空間に閉じ込められ、ライフラインが停止されている状況下の市民が住む町に、苛烈な軍事攻撃が継続されている事態の深刻さは、人類の歴史でも特筆すべきレベルだろう。来週11月7日・8日に日本がホストとなったG7外相会議が東京で開催される。これまでガザをめぐる危機には...
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2023-11-02 10:13
中国の前国務院総理李克強の死とそれのもたらすもの
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
中国の李克強国務院前首相が亡くなった。68歳であった。李克強の死因は上海のホテルのプールで遊泳中に心臓発作が起きたというように報道されている。しかし、その辺の情報に関してはどうであろうか。李克強は、在職期間の間からガンを患っているという情報があった。本年の春に全人代において特に何も言わずに、李克強...
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2023-10-24 10:27
私達は「戦争の時代」をどう生きるのか (中東情勢)
松川 るい
参議院議員
ロシアによるウクライナ侵略、米中対立の中で深まる台湾をめぐる緊張だけでも大変なのに(北朝鮮の核ミサイルも)、中東も危険な状態になってきました。中ロ連携、北朝鮮のロシア接近など、日本周辺の安全保障環境は大変厳しくなっています。日本自身が強くなること、そして多くの仲間を作ること、そして、中国とも首脳レ...
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2023-10-23 10:08
CIAとモサドはハマスの襲撃を何故許したのか?
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
イスラエルという国はユダヤ人の国家で、それまで「定住国土のない民族」といわれたユダヤ人に、第一次世界大戦の都合でイギリスがユダヤ人に国家を与えると約束したことから、ユダヤ人国家イスラエルが建国されることになる。実は世界三大「国土のない民族」として「アルメニア人」「客家」と「ユダヤ人」といわれていた...
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2023-10-19 20:45
日中社会主義フォーラムにおける中国側研究者9名の研究報告に関する全般的問題提
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
社会主義理論学会慶應義塾大学大学院経済学研究科大西広研究会主催の2023年8月29日開催「2023年日中社会主義フォーラム」(於 慶應義塾大学三田キャンパス南校舎473教室)に社会主義理論学会会員の筆者も参加したが、充実した議論が展開され有意義であった。同フォーラムにおける9名の「現代中国」に関す...
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2023-10-14 10:21
欧米諸国は罠にはまったか
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
ハマスによるイスラエル領内での凄惨なテロ攻撃に対して、イスラエルが苛烈な報復攻撃を始めた。ハマス(あるいは「ハマス等テロリスト勢力」)のテロ攻撃は凄惨であるだけではない。ガザ地区住民の生活を犠牲にして、イスラエルの過剰反応を引き出すことを狙った行為だと言わざるを得ない点で、極めて残忍なものだったと...
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2023-10-13 12:31
天候改造の誘惑
船田 元
衆議院議員
私が学生時代に読んだ本の中に『天候改造オペレーション』という面白いSF(空想科学小説)があった。1966年にアメリカ人の著者ベン・ボーヴァにより発表された。気象学を究める若い科学者が、勤めていた気象予報会社では、上司から気候改造の実験が許されず、大資本家の息子と新しい会社を作って、天候を変える研究...
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