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2007-10-01 22:20
連載投稿(1)「実務型」福田内閣の強さゆえの危うさ
角田勝彦
団体役員・元大使
9月26日発足した福田内閣は、マスコミ各社の緊急世論調査で60%弱の支持率を得て、まずは順調な滑り出しを見せた。閣僚の大半を留任させたことにも、事実上の派閥復活との批判はあるが、評価するとの意見の方が多かった。国民は、安倍前政権が突っ走ったあげくぽっきり折れた頼りなさに閉口して、安定とバランスを求...
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2007-09-30 21:06
改めて「官から民へ」の意味を考える
玉木亨
大学教授
「官から民へ」というと、「傲慢で自己の利権のために私腹を肥やす官僚から、国民の手に取り戻す」というイメージがある。小泉・竹中構造改革は「官から民へ」を錦の御旗にして進められてきた。しかし本当にそうだろうか。「官」が管理している限り、国の財産は、政府、国会、そして最終的に国民のコントロールの下に置か...
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2007-09-30 19:47
沖縄「集団自決」に関する教科書記述削除問題について
玉木亨
大学教授
今朝9月30日付け朝日新聞は、その1面トップおよび2面、38面を割いて、「沖縄11万人抗議」「届かぬ怒り沖縄一丸」などの見出しで、沖縄住民の「集団自決」が軍の強制であるとの記述が教科書から削除されたことに抗議し、撤回を求める沖縄県民大会が沖縄で開催され、11万人が参加したとの記事を掲載した。他紙が...
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2007-09-28 10:28
ミャンマーの流血阻止に積極的に動け
吉田康彦
大阪経済法科大学客員教授
僧侶を中心とした10万人規模のヤンゴン(ミャンマー)の反政府デモでついに死者が出た。治安部隊発砲の巻き添えになって、日本人取材記者にも犠牲者が出た。国連安保理は26日、議長が「懸念表明」を読み上げ、軍事政権に自制を呼びかけたが、デモが収まる気配はない。米英は軍事政権に対する制裁を主張、これに反対す...
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2007-09-27 21:18
郵政造反保守政治家の自民党復党の重要性
玉木亨
大学教授
昨27日の本欄で太田正利さんが指摘された「戦後レジームからの脱却」の必要性に全面的に同感する。「戦後レジーム」は戦前の日本を全面否定する歴史認識を前提として組み立てられている。その歴史認識の内容は、戦勝国や中国・朝鮮・韓国(および本田勝一氏等のような日本の過去を否定する日本のマスコミ人ら)によって...
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2007-09-27 14:05
戦後レジームからの脱却
太田正利
元駐南アフリカ大使
安倍総理は約一年という短期間の在任の後、突如辞任し、ご本人は入院してしまった。元来意地悪い(!)マスコミは、ここぞとばかり批判的言辞を弄した。確かに、総理本人の若年なるが故の未熟さもあったが、同時に総理自身の直接の責任外である多くの閣僚の不手際が致命的だったと思われる。然るべきアドヴァイザ-がいな...
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2007-09-26 19:48
違憲の疑いある裁判員制度
苦瀬雅仁
大学教授
9月24日付け本欄への大藏雄之助氏の投稿「裁判員制度批判」に賛成である。ここでは、大蔵氏の触れなかった別の観点から、裁判員制度の問題点を指摘してみたい。それは、この制度には違憲の疑いがあるという観点である。
日本国憲法は、第37条第1項で「すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の...
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2007-09-26 12:08
マスコミの安倍政権批判は公正であったか
玉木享
大学教授
本9月26日に福田新政権が誕生した。この機会に安倍政権の政策や実績がマスコミでどのように取り上げられたか、それは公正なものであったか、について考えてみたい。安倍前総理は、「美しい国」「戦後レジームからの脱却」をスローガンに掲げた。これは、日本の国内にあっては、戦後占領体制の中で損なわれたもののまだ...
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2007-09-24 00:53
裁判員制度批判
大藏雄之助
評論家
裁判員制度が実施されるまで2年を切って、啓蒙活動が盛んになっている。私は、最高裁判所と日本弁護士会が共同で制作したPRのビデオを見る機会があった。なかなかよくできていたが、あのようにうまくいくかどうかについては疑問がある。第一に、裁判員が関わるのは、殺人などの重大な刑事事件に限られることになってい...
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2007-09-21 01:00
日印原子力協力の重要性
井上和洋
大学院生
この度発表された日本国際フォーラムの第29政策提言「インドの躍進と日本の対応」を大変興味深く拝見いたしました。「民間レベルの経済交流が何よりも重要であることを理解し、具体的な取り組みを推進せよ」など経済関係の政策提言が中心となっていますが、そのひとつひとつに同感です。中でも最近の国際情勢の観点から...
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2007-09-20 14:25
『新・戦争論』--本書は戦争史の壮大なオデッセイである
猫田 信二
団体役員
伊藤憲一氏の『新・戦争論』(新潮新書)が発刊されたことを知り、早速一読したが、予想もしなかった大きな知的衝撃を受けている。今後、本書は言論空間のターニング・ポイントになると確信するが、その理由は、以下のとおりである。
われわれは戦争を人類のDNAがもたらした避けることのできない災害であると...
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2007-09-20 10:54
『新・戦争論』を読んで思ったこと
北田徹矢
公務員
伊藤憲一先生がさる9月14日付けのこの政策掲示板でご紹介されている『新・戦争論』を早速書店で買い求め、一読しました。伊藤先生が青山学院大学で教鞭を取っておられたとは、初めて知りました。ご本を購入するにあたり書店でいささか心理的な障壁を感じました。というのは、『戦争論』という本の題名がものものしいか...
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2007-09-19 23:48
入門書を兼ねた専門書:『新・戦争論』
谷口 美智子
公務員
9月14日付け本欄で、伊藤憲一先生の『新・戦争論』(新潮新書)の刊行を知り、この週末に入手して、拝読しました。まるで講義を受けているような印象で、とても読みやすい本でした。「なるほど、そういうことなのかーー」と合点がいく箇所が多く、一気に読み終えてしまいました。
一万年前の戦争の起源から、...
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2007-09-19 10:13
資金援助の恩恵受ける米国の大学
鍋嶋敬三
評論家
米国で高等教育立て直しのための動きがめまぐるしい。資金難による大学の質の低下、低所得のために進学の機会が失われる若者のいることが米国全体の国際競争力の低下につながるという危機感が強まったためだ。米議会が大学生への資金援助を大幅に増額し、209億ドル(2兆4000億円)を支出する法案を可決した。過去...
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2007-09-17 19:41
日印友好ムードの向上とその活用法
岡本幸治
大阪国際大学名誉教授
9月初めから10日余りインドに滞在した。元気印一杯のインドについていろいろ報告しておきたいことはあるが、とりあえず安倍首相の訪印関連に限って報告と提案を少々したい。安倍首相の訪印そしてインド国会における演説の反応は、非常に良かったということだ。「2つの海の交わり」と題した政策演説(太平洋とインド洋...
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2007-09-17 10:43
テロ特措法ー新たな国連安保理決議による打開を
角田勝彦
団体役員・元大使
政治の世界では「一寸先は闇」と言われるが、9月12日の安倍総理退陣表明はまさにそれを裏付けるものだった。後智慧で言えば、外面は強気だが実はひよわで、とにかく未熟な名門の御曹司が同じような取り巻き連におだてられて突進し、逆境においこまれて体力とともに気力が尽き、逃げ出したということで、そう珍しくない...
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2007-09-14 18:07
脱石油文明の「New 江戸時代」を始動させよ !
近藤 哲次
公務員
原油価格 (WTI) がついに1バレル80ドルの大台にのりました。この高騰についてはさまざまな要因が言及されていますが、上昇傾向はここ数年、堅く、着実です。政治的な思惑から減産したオイルショックの2例を除き、石油生産はこれまで常に世界の需要を満たしてきましたが、今我々の目の前で展開している緩やかな...
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2007-09-14 13:09
ポスト安倍の緊急課題は解散総選挙だ
吉田康彦
大阪経済法科大学客員教授
12日の安倍首相の辞任表明はまさに唐突で説得力を欠くものだったが、真相は健康問題にあったようだ。首相は慢性胃腸障害という持病をかかえており、過去2週間おかゆと点滴だけで過ごし、その間体重が5キロも減ったというのだから尋常ではない。それならそれで、首相臨時代理をおいてしばらく治療に専念するとか、病状...
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2007-09-14 12:20
拙著『新・戦争論』の刊行に当たって
伊藤 憲一
日本国際フォーラム理事長
安倍首相の突然の辞任で世情騒然としているが、その最中の本日(9月14日)、私の新著『新・戦争論』が全国書店で一斉に発売されることとなった。じつは、この1年余だれにも言わずに一人静かに筆を進めてきた著述である。その構想は、私の外交官生活18年、大学教授兼シンクタンク理事長生活30年をつうじて発酵し、...
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2007-09-14 01:15
Powerdown 戦略のみが長期的にみてより有効な戦略
小倉 正
アルバイト
近藤哲次氏にはお分かりのことかと思いますが、表題をつけたのは私ではなく、この掲示板の編集者です。表題の編集が少し論争的にすぎるように思いますが、私のおおむねの論旨は近藤氏に同意するものです。ちなみに、私の「投稿履歴」にありますように、私はこの掲示板では昨年6月10日の第62号に始まって、12月の第...
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