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2020-07-15 14:31
(連載2)敵基地攻撃能力の可否と課題
船田 元
衆議院議員
次に要件②の「武器使用以外に適切な他の手段がない」という点だが、我が国が直接敵基地を叩かなくても、米軍に代わりに叩いてもらうシナリオの方が可能性は高い。またその方が日米安保条約の定める役割分担、すなわちアメリカは「矛」、日本は「盾」に徹することに沿うものだ。敵基地攻撃能力という「矛」を我が国が持つ...
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2020-07-14 16:27
(連載1)敵基地攻撃能力の可否と課題
船田 元
衆議院議員
6月15日、河野防衛大臣が唐突に、秋田と山口に配備を予定していたイージス・アショアの導入断念を発表した。政府は間髪入れず国家安全保障会議(NSC)を開催し、代替策を検討することが決まった。そのもっとも有力な手段が、「敵基地攻撃能力」の保有である。話のシナリオがあらかじめ決まっていたのではと思うほど...
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2020-07-13 12:39
尖閣で中国に生ぬるい安倍政権
鍋嶋 敬三
評論家
尖閣諸島(沖縄県石垣市)領海周辺の接続水域に中国海警局の公船の入域が7月12日現在で連続90日を記録、三ヶ月間もの最長連続記録を更新中である。領海侵犯も4月以降も毎月2~3回に及び、7月には最長時間を記録した。安倍晋三政権は「極めて遺憾」(菅義秀官房長官)、「中国に外交ルートで繰り返し厳重に抗議し...
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2020-07-10 22:40
陸上型イージスに替えての敵基地攻撃能力は欺瞞
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
秋田県と山口県に陸上イージスなるロケット基地を設置する計画を、河野防衛大臣が中止したが、ミサイルのブースターが演習場外の民有地に落下するかもしれないという理由で止めるというのはよく分からない。もし本当にこのミサイルを発射する事態が発生したときは「核戦争」の勃発時である。この一大事に味方のブースター...
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2020-07-09 15:05
(連載2)ドイツからの米軍撤退による最悪の事態
河村 洋
外交評論家
特に問題視すべきは、トランプ氏が国防総省にもEUCOM(アメリカ欧州軍)にも相談せずにこの決定を行なったことである。グレネル氏はこれを否定し、トランプ大統領は昨年から準備をしてきたと主張している。こうしたプロセスはこの政権の本質的な危険性を示している。国家安全保障上の重要な決定が大統領と彼自身への...
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2020-07-08 22:45
(連載1)ドイツからの米軍撤退による最悪の事態
河村 洋
外交評論家
ドナルド・トランプ大統領は6月に入ってドイツから9,500人の兵員を引き上げると唐突に表明し、米独両国の国家安全保障担当者達を困惑させた。留意すべき点は、海外からの米軍撤退というトランプ氏のあきれ果てた選挙公約はこけ脅しではなく、本気だということだ。今回が初めてではない。昨年秋にはテロとの戦いでア...
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2020-07-07 16:11
(連載2)感染症ウイルスとの「戦い」とは?
武田 悠基
日本国際フォーラム研究員
今回の新型コロナ禍は――たいていの危機がそうであるように――結果的に、様々な面で現人類への「耐久試験(ストレス・テスト)」となっている。各国はこのグローバル化時代において、人の移動を制限するために自由な経済活動を低減せざるを得ない状況となったが、完全に停止することは望まれないことを念頭に、必要な場...
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2020-07-06 20:10
(連載1)感染症ウイルスとの「戦い」とは?
武田 悠基
日本国際フォーラム研究員
人類にとって今般の新型コロナ禍は、「ウイルスとの戦い」という、古くて新しい挑戦を意味する。感染者が急増した欧州では壮絶な医療現場について「戦時下のよう」と形容された。また、米、仏大統領、そしてニューヨーク州知事など感染被害の大きい各地の指導者たちは、感染拡大への取組の現状を「戦争状態」と呼んだ。こ...
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2020-07-04 13:27
トランプ落選を安易に語るなかれ
木村 勉
年金生活者
私のような年齢になれば、時代の経過に伴い、市井の価値観が激流のように変わっていくことを体験的に理解するものだ。自分の子供とも価値観が合わないのに、孫ともなると、合う合わない以前に理解するのにも一苦労だ。孫の行動について、自分の子育て時代だったら間違いなく叱っていたし、叱らなければ子供のためにならな...
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2020-07-02 21:54
世論調査で不正とは言語道断
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
「フジテレビと産経新聞社は19日、両社が合同で行う世論調査で、実際には電話をしていない架空の回答が含まれる不正が見つかったと発表した。不正は、2019年5月から20年5月までの世論調査計14回で見つかり、両社はこの世論調査結果に基づく放送と記事をすべて取り消した」(2020/06/20朝日新聞)。...
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2020-07-02 08:53
(連載2)「盛り上がりに欠ける」都知事選の見方
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
例えば、コロナウイルス関連の政策判断としては、「人命を重視(重症医療の充実を主張)」するのか、もしくは「検査の重視(検査体制の整備)」するのかという次元の議論がある。そして、それとはまた違う次元の議論として「感染症対策を優先」するのか「経済を優先」するのかというように分かれる。特に、給付金を配れと...
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2020-07-01 22:06
(連載1)「盛り上がりに欠ける」都知事選の見方
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
東京都知事選挙が7月5日に迫っている。現職の小池百合子都知事をはじめ、総勢22名の候補者が立候補した。今回の都知事選は任期が切れるから行っているだけで、争点がない。東京都だけ飛び抜けた感染件数を叩き出している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、都民の最大の関心事だが、まだまだ第二波がく...
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2020-06-29 17:23
歴史的偉人の断罪はいくら何でもやり過ぎだ
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
ジョージ・フロイド殺害事件に端を発する、人種差別に反対する抗議活動は過激化している。アメリカが南北に分かれて戦った内戦、南北戦争で南部諸州(Confederates)の将軍たちの銅像を引き倒すということも起きた。アメリカ南部を舞台にした映画『風と共に去りぬ』の配信ができない状態だ。こうした動きはい...
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2020-06-26 11:35
日本の国内線セキュリティー管理の杜撰さ
北原 二郎
会社員
先日久しぶりに羽田空港から福岡への国内線に搭乗する機会があった。プリントアウトした予約確認書をチェックインカウンターで見せるのみで搭乗券が発券され、その後の安全検査場もスムーズに抜け、搭乗ゲートまで到着した。搭乗ゲート近くの売店で購入したスナックを口に運びながら、身分証の提示を一度も求められること...
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2020-06-25 22:47
政治家は私益のために法律をつくるのか
赤峰 和彦
自営業
河井克行衆議院議員(前法務大臣)とその妻の河井案里参議院議員が公職選挙法違反の容疑で逮捕されました。彼らが「票を金で買った原資」は国民の税金でまかなわれた政党交付金から出されています。政党交付金制度は、小沢一郎氏主導の下、小選挙区制とセットで制度化されたものです。政党交付金は、直近の国勢調査で判明...
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2020-06-24 00:29
(連載2)北朝鮮は何を狙っているのか
松川 るい
参議院議員
仮説2の留意点は、トランプ大統領が選挙戦にとって有利になるか不透明な北朝鮮との交渉を再開するかである。北朝鮮が核兵器を30~40も増産しているとのSIPRIの分析にあるように、北朝鮮は核保有国であることの既成事実を強化しようとしている。したがって、北朝鮮との交渉は、「核廃絶」ではなく「軍縮交渉」に...
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2020-06-23 23:50
(連載1)北朝鮮は何を狙っているのか
松川 るい
参議院議員
今月16日、北朝鮮が、南北融和の象徴とも言うべき南北連絡事務所を爆破した。南北連絡事務所は、2018年4月の南北首脳会談で合意されて建設されたもので、文在寅政権にとっては非常なる打撃だ。北朝鮮政府が金与正氏の主導で行われたことを人民にわかるように宣伝しているのは、金正恩の後継者たりうる資格を示そう...
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2020-06-19 20:57
黒人描写に見るNHKの米国認識のいびつさ
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
「NHKのニュース番組『これでわかった!世界のいま』の公式ツイッターアカウントが、米国の抗議デモについて「背景には黒人と白人の貧富の格差がある」としたアニメ動画を投稿し、その説明や黒人の描き方について『差別を助長している』と批判が集まっている」(2020/06/10毎日新聞)。6月7日午後6時、散...
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2020-06-18 18:05
香港国家安全法と米人種差別暴動
船田 元
衆議院議員
コロナ禍に苛まれている世界の中で、さらに心配な出来事が日本の両側で起こっている。一つは先月末に閉幕した中国の全人代で、政権転覆や機密情報漏洩の防止のみならず、領土保全からインターネット規制まで広い分野をカバーする国家安全法を、香港にまで及ぼすことが決議されたことである。
香港は189...
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2020-06-16 20:23
対北朝鮮「対話路線」で失敗したトランプ外交
加藤 成一
元弁護士
シンガポールで行われた初の米朝首脳会談から2年が経過した。この間、非核化交渉は進展せず、北朝鮮は昨年5月以降、短距離弾道ミサイルを最近まで16回発射した。昨年10月には潜水艦発射型弾道ミサイルの試射も行った。核戦力も強化され、長崎大学核兵器廃絶研究センターの推計によれば、北朝鮮はすでに35発の核弾...
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