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2018-05-10 18:48
日米欧は中露に対して共同対処行動はできるのか?
河村 洋
外交評論家
価値観本位の国際政治が地政学本位に移行すると、世界はこれまで以上に不安定になる。冷戦期には自由民主主義諸国の団結は比較的強かったが、ロシアと中国を相手にした新冷戦では、民主主義諸国の同盟は必ずしも連帯行動がとれていない。これはヨーロッパ人とアメリカ人が「日本人は中国に気を取られてロシアには目が向い...
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2018-05-10 07:07
「反故(ほご)常習国」北朝鮮は軽々に信用出来ない
杉浦 正章
政治評論家
北朝鮮の非核化問題の鼎(かなえ)が煮えたぎり始めた。6月の米朝首脳会談を見据えて北朝鮮は3人の米国人を解放。2年半ぶりの日中韓首脳会談は朝鮮半島の非核化に向けた協力で一致した。完全非核化への道筋は複雑で遠いが1歩前進ではある。極東をめぐる力の構図は緊張緩和の入り口に立ったが、北の後ろ盾としての中国...
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2018-05-09 13:17
歴史的な南北対話について
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
去る4月27日、韓国と北朝鮮が鋭く対立して来た板門店において、3度目の南北首脳会談が行われた。過去2回は平壌での開催だったので、今回は韓国で初めての会談となった。また普段は見ることが困難だった金正恩委員長の立ち居振る舞いや肉声が、テレビの画面に大映しになったことも、初めての驚きだった。金委員長は終...
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2018-05-08 11:46
「小義」では崩せぬ安倍一強体制
杉浦 正章
政治評論家
「春雨や食われ残りの鴨が鳴く」は一茶の名句だが、自民党内は小泉純一郎を中心とする“ノーバッジ四人組” が、「グワッ!グワッ!グワッ!」となにやら姦(かしま)しい。どう見ても疝気筋のOBが「安倍降ろし」を始めようとしているかのようだ。そこには国民に通用する「大義」はなく、個人的な恨み辛みを晴らそうと...
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2018-05-07 14:08
新たな「トランプ危機」に備えよ
四方 立夫
エコノミスト
4月18日の日米共同記者会見に於いて、北朝鮮に対しては日米が結束して危機に当たることが確認されたが、トランプ大統領はTPPへの復帰は否定し「2国間交渉」に固執した。その後の南北首脳会談の「成功」を受け、国際世論は一斉に「融和」に傾き、トランプ大統領は早くもノーベル平和賞候補に取りざたされ、史上初の...
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2018-04-28 06:14
非核化合意とは「金王朝維持の保証」
杉浦 正章
政治評論家
悠久たる歴史の流れからみれば、南北首脳会談は極東平和に紛れもなく貢献するが、多くの疑問も残した。韓国大統領の文在寅と北朝鮮朝鮮労働党委員長金正恩は27日、歴史に残る南北首脳会談を終え、「半島の完全非核化」に向けて合意し、平和協定の締結を目指すことで一致した。しかし、両首脳の談笑とは裏腹に、北朝鮮の...
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2018-04-27 10:09
中国の脅威に目を向けよ
鍋嶋 敬三
評論家
北朝鮮の核・ミサイル危機の陰に隠れているが、北の後ろ盾になっている中国の軍事的脅威が強まっていることから目を離してはならない。米国は国家安全保障戦略(2017年12月)で中国をロシアとともに「現状変更勢力」と規定した。30年後に米国と並ぶ軍事大国を目指す中国は2018年度国防予算を8.1%増とし、...
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2018-04-26 16:38
深刻化するシリアの現状とその歴史を振り返る
山田 禎介
国際問題ジャーナリスト
日本では中東は常に遠い世界でしかない。資源エネルギー問題で初めて目覚めた世界といっても過言ではあるまい。現状シリアが深刻な状況であること、ある意味でこれはロシアが絡むのが主原因と言えば、諸先生方の非難の矢面に立たされるかもしれない。でも現状のロシアのシリア紛争介入と駐留に、プーチン路線による現地少...
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2018-04-26 06:09
米朝首脳会談に画期的成果は期待薄
杉浦 正章
政治評論家
米朝首脳会談へ向けて米国内で様々な観測が出始めたが、その多くが悲観的である。米大統領ドナルド・トランプとの首脳会談を控えて、北朝鮮朝鮮労働党委員長の金正恩が出した観測気球のごとき提案は、従来の譲歩をかき集めたものに過ぎない。その中身は、核実験とミサイル実験の凍結や、南北和平協定の締結後も在韓米軍を...
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2018-04-25 10:33
中東の火薬庫シリアが混迷を深める理由
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
昨年は世界が恐れた「イスラム国」の軍事拠点、シリアのアレッポが陥落して、その勢力がようやく弱まったところだが、一方でアサド大統領率いる政府軍と、反政府勢力との対立が激化している。特に首都ダマスカス郊外の東グータ地区は反政府勢力の拠点と言われるところだが、そこを激しく空爆した政府軍が化学兵器を使った...
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2018-04-24 12:34
米朝首脳会談で東アジア情勢は激変する
赤峰 和彦
自営業
日本の報道機関がゴシップメディア化している中、国際社会では北朝鮮をめぐる情勢やシリア問題で大きな動きを見せています。本年3月25日、北朝鮮の金正恩委員長が特別列車で中国を訪問し、中国の習近平主席と会談しました。中国としては実現の可能性の高いトランプ大統領と金正恩委員長との米朝会談の前に、北朝鮮に対...
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2018-04-20 06:48
極東情勢で日米盤石の連携確立
杉浦 正章
政治評論家
北朝鮮をめぐる極東情勢は米中露3大国が、金正恩の取り込みに全力を傾注する形となった。当の金正恩は完成に近づいた核ミサイルを最大限使った“火遊び”で米中露と日本を手玉に取り、有利なポジションを確保したと思い込んでいる。力を背景に外交を進めようとしているが、やがてその“実力”を思い知るときが来るだろう...
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2018-04-19 10:26
(連載2)ネオコンに評価されないボルトン補佐官
河村 洋
外交評論家
ともかくメディアではイラク戦争を支持した者には誰彼構わずネオコンという語が用いられる。実際には一般にネオコンと呼ばれる者には広範囲の外交政策の権威が含まれ、ボルトン氏のように自らをはじめから徹頭徹尾の保守派だと見なすものもあれば、ロバート・ケーガン氏のように自身の思想はリベラルで伝統的な国際介入主...
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2018-04-18 18:10
日米共同政策レポートに敬意を表する
四方 立夫
エコノミスト
この度、日本国際フォーラムが刊行した日米共同政策レポート2018「かつてない強さ、かつてない難題:安倍・トランプ時代の日米同盟」( http://www.jfir.or.jp/j/activities/reseach/pdf/180412_j.pdf )は、情緒不安定且つ予測不能なトランプ大統領を...
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2018-04-18 03:42
(連載1)ネオコンに評価されないボルトン補佐官
河村 洋
外交評論家
ドナルド・トランプ米大統領は政権再編でレックス・ティラーソン国務長官とH・R・マクマスター国家安全保障担当補佐官を更迭し、マイク・ポンぺオCIA長官とジョン・ボルトン元国連大使をそれぞれの後任に指名し、国際社会に衝撃が走った。北朝鮮危機が深まる中、トランプ氏への忠誠心が高いタカ派の指名は全世界の外...
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2018-04-17 06:12
時々当たる飯島発の“解散風”
杉浦 正章
政治評論家
昨年9月の総選挙から半年しかたたないのに、永田町を解散説が吹き初めている。首相・安倍晋三がモリだのカケだののあらぬ疑惑に、伝家の宝刀解散で斬り返すというのだ。 かつて佐藤栄作は「内閣改造をするほど総理の権力は下がり、解散をするほど上がる」と述べ、黒い霧解散を断行して求心力を回復、局面転換を図った。...
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2018-04-16 12:45
歴史的転機に立つ「非核化」
鍋嶋 敬三
評論家
安倍晋三首相が4月17、18日、米国のドナルド・トランプ大統領と首脳会談を開く。貿易不均衡、経済問題もさることながら、最大のテーマは北朝鮮の「非核化」である。金正恩朝鮮労働党委員長が元旦の「新年の辞」で米本土が核攻撃の圏内にあるという「国家核戦力の完成」宣言を皮切りに大外交戦がスタートを切った。北...
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2018-04-14 09:24
(連載2)大統領選の大勝利で「ロシアは英国に感謝しなくてはならない」
袴田 茂樹
日本国際フォーラム評議員
「事実調査の結果を待たないで発言・行動するのは政治的な挑発行為」というロシア側の言い分は、一見正論に見える。しかし以上の事例から言えることは、本当に事実を明らかにしようとする動機からではないこと明らかだ。むしろ今回の事件に関するロシア側の発言にこそ、特別の政治的意図が強く出ている。というのは、過去...
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2018-04-13 10:06
公文書と民主主義について
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
昨年春から国会を揺るがせ続けてきた森友問題は、当該役所の決済された公文書が改竄されていたという新事実の発覚により、混迷の度を深めてしまった。それに加えて、南スーダンやイラクに派遣されていた陸上自衛隊が作成した「日報」が、かつて「不存在」と国会答弁で説明されていたにもかかわらず、この度「存在」してい...
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2018-04-13 10:03
(連載1)大統領選の大勝利で「ロシアは英国に感謝しなくてはならない」
袴田 茂樹
日本国際フォーラム評議員
この3月4日に、英国で元2重スパイと言われるロシア人のセルゲイ・スクリパリと娘のユリアが意識不明の状態で発見され、英露関係さらには欧米とロシアの関係が一挙に悪化した。この問題に関しては、3月21日にラブロフ外相が訪日した際に、河野・ラブロフ記者会見でも触れられた。ロシア側の言い分や日本の対応に対し...
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