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2018-06-07 12:22
米、インド太平洋の安保網構築目指す
鍋嶋 敬三
評論家
アジアの二大緊張要因は北朝鮮の核・ミサイル脅威と中国による南シナ海の軍事化である。シンガポールで6月1日から開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)の主要テーマは当然ながらこの二つに集中した。インド洋と太平洋に挟まれた東南アジアの要衝であるこの都市国家は奇しくも6月12日、初の米朝首脳会談の...
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2018-06-05 05:52
トランプが北と文在寅の“術中”にはまる危険
杉浦 正章
政治評論家
今朝の朝日の森友文書の扱いにはあきれた。一面から5面までを使って狂ったように報道している。なんとしてでも政局化して、倒閣に結びつけたい思惑を露骨に見せる異常さだ。極東情勢が緊迫化していることなどまるで眼中にない。平衡の感覚があるジャーナリストは朝日にはいないのだろうか。政府・与党はバランスを欠いた...
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2018-06-04 11:34
人工知能と人間のあるべき関係とは
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
日本が生んだ世界の漫画家・手塚治虫さんの『火の鳥』を読んだ時、子ども心にもとても感動したことを覚えている。巨大な人工知能(AI)が支配する国家同士が戦争を引き起こし、人類滅亡直前まで行ってしまった話。AI搭載のロボットが人間社会にサボタージュし、集団自殺してしまった話など、当時は絵空事と思っていた...
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2018-06-01 11:36
迷走する米朝首脳会談
四方 立夫
エコノミスト
米朝首脳会談が開催→中止→開催と迷走を続けている。中間選挙→大統領選挙→ノーベル賞を睨み是が非でも「歴史的快挙」を成し遂げたいトランプ大統領と、米国から「体制保障」を取り付け中国の後ろ盾を得て経済改革に邁進したい金正恩委員長の利害が、表面的には「一致」しているように見える。このままでは両氏が「朝鮮...
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2018-05-31 06:29
野党質問は“冷め切ったピザ”だ
杉浦 正章
政治評論家
イギリス議会における二大政党のクエスチョンタイムをモデルにして、日本でも1999年7月に党首討論が開始された。内閣総理大臣小渕恵三に対して民主党代表鳩山由紀夫が行った質疑が草分けだ。鳩山は「きょう総理は朝何を召し上がったでしょうか。私は、けさはピザを食べてまいりました」と質問。小渕は「いつものとお...
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2018-05-30 08:22
米朝会談へ向け動き急
杉浦 正章
政治評論家
6月12日の米朝首脳会談に向けて鼎(かなえ)が煮えたぎってきた。ニューヨーク、板門店、シンガポールの3個所で接触が進展、大詰めの協議が展開されている。焦点は北が「非核化」にどの程度応ずるかにかかっている。米朝ともあきらかに首脳会談前に重要ポイントでの合意を目指しており、一連の会談の焦点は米国で開か...
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2018-05-29 16:01
米朝首脳会談の本質は対中戦略
赤峰 和彦
自営業
6月12日の米朝会談の中止が発表されましたが、米朝首脳会談はさまざまな紆余曲折があろうとも開催されるのは明らかです。アメリカのトランプ大統領は力づくでも北朝鮮の非核化を実現しようとするし、北朝鮮の金委員長にとってはアメリカから「経済制裁の解除と体制維持の保障」の確約をしてもらうことが目的だからです...
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2018-05-28 15:10
米朝交渉、大局観が肝要だ
鍋嶋 敬三
評論家
D.トランプ米大統領が6月12日に設定した金正恩朝鮮労働党委員長との史上初の首脳会談の中止を発表(5月24日)、世界は騒然となった。最近の北朝鮮高官による対米強硬発言でトランプ氏が硬化、文在寅韓国大統領との会談(同22日)の直後に中止を宣言した。慌てた金氏は25日に文氏に2回目の南北首脳会談を申し...
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2018-05-27 22:52
朝鮮半島を安定的な緩衝地帯へ
松井 啓
時事評論家、元外交官
昨年11月29日に北朝鮮が米国の首都ワシントンにも届く新型大陸間弾道ミサイルを発射したことで、米国は北朝鮮の非核化にようやく本腰を入れた。韓国の文大統領は米朝間の良き仲介者の役目を買って出て、平昌冬季オリンピックを始めとする種々機会を利用して米朝間の対話への道筋をつけた。また、本年4月27日には、...
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2018-05-25 09:59
日中「雪どけ」楽観せず知日派・知中派確保を
犀川 幸雄
学生
昨年秋の日中首脳会談以降、今月9日の李克強首相の訪日にいたるまで、日中関係は雪解けの方向に進んでいるかの印象があります。しかし、かつて「氷を砕く旅」と称された安倍首相の訪中(2006年)と、「氷をとかす旅」と称された温家宝首相(当時)の訪日(2007年)で、一旦は春を迎えたといわれた日中関係が、も...
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2018-05-25 06:36
米朝会談中止の背景を探る
杉浦 正章
政治評論家
世紀の米朝会談が流れた。トランプが6月12日の会談予定を中止した。その背景には韓国大統領文在寅のトランプへのミスリードがあったようだ。経緯を見れば、まず22日の米韓首脳会談に先立つ米韓調整で急速にトランプと金正恩との会談へのムードが盛り上がった。文が“垂涎の話し”を伝えたからに違いない。ところが北...
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2018-05-24 10:09
9条改正と民主主義について考える
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
我が国の戦後政治の最大の課題は、憲法9条と自衛隊の存在との折り合いをどうつけるかだと言っても過言ではない。9条が謳う徹底した平和主義は、先の大戦を猛省する国民感情と、GHQの占領政策の合致により、多くの国民から歓迎された。その後、東西冷戦構造の顕在化と朝鮮戦争の勃発により、我が国は警察予備隊、保安...
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2018-05-23 06:29
野党の「加計疑獄」狙いは不発に終わる
杉浦 正章
政治評論家
「またも負けたか八聯隊(はちれんたい)、それでは勲章九連隊」は、昔大阪出身の陸軍連隊が虚弱であったことを茶化しているが、これは今の野党にもそっくり当てはまる、総力を挙げた加計問題が愛媛県による内部文書の信憑性が問われる事態になってきたからだ。核心部分である15年2月の安倍の加計との面会が完全否定さ...
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2018-05-22 11:41
日本年金機構は誰のためのもの
赤峰 和彦
自営業
本年の3月末、日本年金機構から委託された会社がデータ入力業務を中国の業者に再委託させていたことが問題になりましたが、その直後に日本年金機構は別の中国企業と新たな随意契約を結んでいたことが明らかになりました。日本年金機構は、中国企業との契約理由を「時間が限られていたため」と説明しています。しかし実際...
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2018-05-18 10:03
危うい日中関係改善
四方 立夫
エコノミスト
5月9日の日中韓共同宣言に於いて”three countries share everlasting history and infinite future”が謳われ、拉致問題にも言及があった。日中首脳会談に於いては「海空連絡メカニズム」始動に正式合意し、一帯一路に関しアジアのインフラ整備で協力を...
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2018-05-17 06:24
米朝会談へ神経戦が最高潮
杉浦 正章
政治評論家
6月12日に開催予定のトランプと金正恩の米朝首脳会談に向けて、神経戦が展開されはじめた。分析すれば米国が、「完全なる非核化」を要求し、北はこれを拒否した上で体制の保障を求めている構図が浮かび上がる。米国は北に対して核弾頭や大陸間弾道弾を半年以内に国外に搬出するよう要求、その代償としてテロ支援国家指...
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2018-05-16 12:07
朝鮮戦争と日本の立場について
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
今年2月に韓国の平昌で開催された、冬季オリンピックへの北朝鮮の突然の参加表明から、朝鮮半島情勢が俄かに動き出した。その後あれよあれよという間に、3度目の南北首脳会談があり、米韓、中朝、日中韓会談、そしていよいよ6月12日にシンガポールで歴史的な米朝首脳会談が決定した。
北朝鮮が核の放棄をは...
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2018-05-15 06:29
今世紀最大の政治ショー米朝首脳会談
杉浦 正章
政治評論家
米大統領ドナルド・トランプと北朝鮮の労働党委員長金正恩による、今世紀最大とも言える政治ショーが展開されようとしている。水面下での懸命の駆け引きから垣間見える焦点は、いちにかかって北の「核廃棄の度合い」と見られる。米国は北の核実験と核・ミサイルの完全なる廃絶を要求しているが、北は安全保障上の脅威を理...
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2018-05-14 14:50
シリア危機と軍による危機抑制
袴田 茂樹
日本国際フォーラム評議員
トランプ政権は昨年12月と翌月に米国の「国家安全保障戦略」と「国防戦略」を発表した。これらは冷戦期のように中露を最大のライバルとしており、全ては取引次第と見て無戦略とか海図なき航海と言われるトランプ政治像と異なる。中露は当然反発しわが国でも眉を顰(ひそ)めた者も多い。ただ筆者はトランプ大統領の「ツ...
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2018-05-11 12:03
東アジア秩序再調整の幕開け
鍋嶋 敬三
評論家
6月12日にシンガポールで開かれる史上初の米朝首脳会談は第二次大戦後70余年にわたる東アジア国際秩序の再調整の始まりとして歴史に記録されるだろう。D.トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩労働党委員長の会談の行方はアジアのみならず転換期にある世界情勢に大きな影響を与える。年初以来の南北朝鮮、米国、中国さ...
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