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2016-06-28 06:54
離脱ショックはトランプを不利にする
杉浦 正章
政治評論家
焦点は、英国の「衆愚の選択」が米国に波及してトランプを勢いづけるかどうかだ。半可通のテレビ・コメンテーターらは「トランプ有利」と反応したが、離脱ショックに加えてトランプショックを受けたら、世界は紛れもなくカオスに突入する。しかし米国民の選択は、イギリスの受けたショックを奇貨とし、反省して、クリント...
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2016-06-27 11:27
「ブレグジット」を巡る国民投票から我々が学ぶべきこと
飯島 一孝
ジャーナリスト
EUからの離脱の是非を問う英国の国民投票は、離脱派の勝利に終わり、世界の経済に悪影響を与える結果となった。我が国でも憲法改正の是非をめぐる国民投票がささやかれているときだけに、対岸の火事と思っていたら大やけどを負うことになりかねない。今回のケースから我々が学ぶべき教訓を考えてみたい。
まず...
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2016-06-23 07:11
外交・安保の危機感なき野党とつられる与党
杉浦 正章
政治評論家
どう見ても攻めの首相・安倍晋三に対して、防戦一方の民進党代表・岡田克也の姿が浮き彫りになってしまう。そもそも勝敗ラインの設定がひどい。岡田の言う「与党の改憲阻止」に必要な4野党議席はかなり水準が低い。民進、共産、生活、社民の改選議席の合計は54議席だが、「3分の1以上必要」な改憲阻止は、民共共闘で...
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2016-06-22 10:16
(連載2)EU離脱はグレート・ブリテンをリトル・イングランドにしかねない
河村 洋
外交評論家
逆に、イギリスもEU加盟の恩恵を受けられる。5月に行なわれた英議会公聴会では、ジョン・ソーヤー元MI6長官とジョナサン・エバンズ元MI5長官が「EUを離脱すれば、ヨーロッパ諸国との情報共有、そして究極的には対テロ作戦でのチームワークにも支障をきたしかねない」と証言している。アメリカのデービッド・ペ...
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2016-06-21 18:29
(連載1)EU離脱はグレート・ブリテンをリトル・イングランドにしかねない
河村 洋
外交評論家
歴史的に見てイギリスはヨーロッパに対して懐疑的であるが、かつてはそれは、アングロ・サクソン例外主義と大英帝国の伝統に基づいたものであった。戦後になってイギリスの外交政策は3つの円、すなわちアメリカ、ヨーロッパそして英連邦の3つの世界との関係が基本となった。過去の欧州懐疑派は英米特別関係と大英帝国以...
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2016-06-21 11:14
(連載2)迷妄の日本核武装論
赤峰 和彦
自営業
日本の外交力は安倍政権の発足とともに大きく変わりました。積極的平和主義に依拠するその外交姿勢は、世界中の国々の日本への信頼度を高め、G7会合で見られたように日本の占める位置や影響力が大きくなっています。また、近隣のASEAN諸国やアジア・アフリカ諸国からも信任を得ています。国際社会の平和と安定を具...
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2016-06-21 06:51
東大生右傾化の潮流を探る
杉浦 正章
政治評論家
東大生の右傾化は今に始まったことではないが、まさか自民党への支持率が今世紀最高の30.3%で、民進党4.5%、共産党1.7%とは驚いた。今年入学した新入生への東大新聞のアンケート調査である。NHKの政党支持率が、自民党が38.1%、民進党7.6%、共産党3.2%だから、ほとんど一般人と傾向が変わら...
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2016-06-20 19:43
(連載1)迷妄の日本核武装論
赤峰 和彦
自営業
先日、新聞の広告欄に、宗教団体が核装備を肯定する書籍広告を大きく掲載していました。人びとの心に平和を説くべき宗教団体が、大量殺戮兵器を肯定していることに、大きな違和感を抱きました。教団や教祖自体に内在する恐怖心を宗教的に解決する力を持ち合わせていないことを物語っているのではないでしょうか。宗教的な...
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2016-06-17 13:05
消費税増税延期について
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
安倍総理は先月末の伊勢志摩サミットで議長役となり、世界経済が「リーマンショック直前の状況」であって、このまま手を打たないと危機に陥るという認識の共有に腐心した。実際に「リーマンショック直前」という言葉を使ったか、使わなかったかが話題となっているが、相当な危機感を露わにしたことは間違いないだろう。し...
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2016-06-17 11:15
舛添問題は何をもたらしたのか
赤峰 和彦
自営業
舛添東京都知事が6月21日に辞職することになりました。週刊誌の舛添批判記事をきっかけに、報道各社が連日、舛添問題をセンセーショナルに報じたことは、周知のとおりです。全体主義、あるいは、排外的な政治概念を表す言葉に「ファシズム」があります。ファシズムは、語源的には、ファッション(流行)や、「ある方向...
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2016-06-16 06:44
3度目の「自共対決」の背景を探る
杉浦 正章
政治評論家
参院選は戦後政治史における3度目の「自共対決」選挙の様相を帯びてきた。首相・安倍晋三の発言も共産党への警戒心をあらわにするものが増え、共産党もしんぶん赤旗などで自共対決をプレーアップしている。共産党は民主党が大失政で政権を降り、2大政党による政権交代の時代が遠のいた結果をフル活用しているかのようで...
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2016-06-14 06:50
安保法破棄では「侵入」に対処できぬ
杉浦 正章
政治評論家
「気を付けよう、甘い言葉と民進党」と首相・安倍晋三が、挑発すれば、民進党代表・岡田克也はかっとなって「まるで非合法政党だ。遺憾である」と反撃。水銀柱の上昇と正比例するかのように選挙戦がヒートアップしてきた。自公は専らアベノミクスと安全保障に的を絞り、野党はこれに応じては状況不利と「憲法改悪」を攻撃の...
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2016-06-13 22:45
日本共産党と「プロレタリアート独裁」
加藤 成一
元弁護士
日本共産党は、国政選挙における「民共共闘」などの戦略戦術により安倍政権を打倒し、同党が提唱する「国民連合政府」の樹立を目指している。すなわち、日本の国家権力を奪取して、社会主義・共産主義社会の実現をはかるのが日本共産党の基本的立場であり、このことは綱領にも記載されている。
問題は日本共産党...
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2016-06-10 10:31
G7効果、EUに海洋安保危機感広がる
鍋嶋 敬三
評論家
中国が「本性を現した」と言うべきか。東シナ海の尖閣諸島(沖縄県)の領海外側の接続水域に6月9日未明、中国軍艦1隻が初めて侵入した。海上自衛隊護衛艦の無線警告を無視して入った。外務省が中国大使を午前2時に呼び出して抗議したのは当然である。ロシアの軍艦3隻もほぼ同じころ入域した。中国は尖閣諸島への領土...
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2016-06-09 06:51
スカボロー礁は米中激突の危機内包
杉浦 正章
政治評論家
南シナ海のきな臭さは尋常ではない。中国が西のパラセル諸島、南のスプラトリー諸島の人工島造成に次いで、東のスカボロー礁にまで触手を伸ばそうとしているからだ。この3か所を結べば、南シナ海における「牛の舌」と呼ばれる中国の戦略拠点が完成する。完成すれば、中国は防空識別圏を敷く。牛の舌に南シナ海は舐め取ら...
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2016-06-08 19:18
日本の総合安全保障について再考する
四方 立夫
エコノミスト
5月19日付け本欄への拙稿「日米安保なき日本の総合安全保障について考える」に関し、複数の方々から貴重なご意見を頂戴したことに深謝申し上げる。私は長年に亘り貿易と海外直接投資に携わってきたが、その際最も懸念されることはカントリーリスクであった。安全保障問題は海外とのビジネスに携わる者にとって最重要問...
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2016-06-08 18:42
オバマ大統領の広島レガシーをどう評価すべきか?
河村 洋
外交評論家
バラク・オバマ大統領は5月27日に広島の平和記念公園で「核兵器無き世界」を訴える歴史的な演説を行なった。演説そのものは自然を支配しようとした人類の歴史と文明への批判的な考察であった。そして原爆の犠牲者については日本人、朝鮮人、米軍捕虜を問わず、心底からの哀悼の意を示しながら、謝罪は行なわないといっ...
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2016-06-07 06:47
自公が「及び腰」なら参院選に直結:舛添辞任
杉浦 正章
政治評論家
まるで「不適切知事」の様相である。第三者として都知事・舛添要一に雇われた弁護士は支出の「一部不適切」を指摘したが、その実体は一部どころか「山ほど不適切」である。問題はこの知事を抱えて、自民、公明両党は参院選挙を切り抜けられると思っているのかということだ。及び腰の姿勢からはそうとしか思えない。舛添が...
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2016-06-06 00:19
(連載2)参院選を前に、成長策を考える
角田 勝彦
団体役員、元大使
しかし、アベノミクスは一頓挫している。物価上昇目標2%は4度目の「後ズレ」表明である。原油安の影響や新興国経済の減速といった外的要因はあるが、頼みの金融政策への信頼性や日銀の本気度が疑われている。反面、アベノミクスが2012年末に始まって以降、金融緩和で円安が進み、輸入品を中心に食品価格が上がった...
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2016-06-05 01:44
(連載1)参院選を前に、成長策を考える
角田 勝彦
団体役員、元大使
伊勢志摩サミットも、オバマの広島訪問も、無事済んだ。安倍首相は、6月1日、消費税増税を2年半再延期すると表明し、7月10日投開票に決定した参院選で「信を問う」と述べた。その前日の5月31日、民進、共産、社民、生活の野党4党は「アベノミクスの失敗」などを理由として安倍内閣に対する不信任決議案を衆院に...
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